知の高速道路、地盤工事

先日面白いツイートを発見

 

息子「パパ何やってるの？」

俺「講義ノート書いてる」

息子「講義ノートってなに？」

俺「僕が習得に何年もかかったことを、半年でわかってもらうための準備だよ」

息子「え？そんなことされて悔しくないの？」

俺「悔しくないよ。そういう『知の高速道路』をひくのが僕の仕事なんだよ」

ロボ太さんのツイートより

 

「知の高速道路」とは、まさしく言い得て妙ですね。

 

 

このツイートを見て

鉱物カフェの目指していることはなんだろう、と考えてみました。

 

その結果たどり着いたのが「知の基礎工事」です。

 

高速道路を引くためには、その基礎となる地盤改良が必須。

当店はその基礎をつくるための体験の場所でありたいと考えています。

 

日本では「石＝パワーストーン」という概念が根強いのですが

もっと様々な学問の基礎、「好奇心の根っこ」として考えています。

 

例えば、フローライトという石。

英名：Fluorite   

和名：蛍石

化学組成：CaF2（フッ化カルシウム）

 

【特徴】

高温で熱したとき、光を放って飛び散る性質を持つ。

まるで夏の夜に舞い飛ぶ蛍のような美しさに、その石は「蛍石」と名付けられた。

最初に「蛍光」が確認された鉱物であり、紫外線を当てると鮮やかに光るものが多い。

 

【成分】

主な成分は「カルシウム」と「フッ素」で、本来は無色透明。

微量に混じった不純物（ユーロピウムやジスプロシウムなど）の影響で赤・黄・緑・青・紫色など様々な色の蛍石が産出する。

人体にもカルシウムやフッ素は含まれている。

 

【産出場所】

アメリカ、モンゴル、中国、イギリス、ドイツ、スイス、ノルウェーなど

 

【産業利用】

透過波長領域が広く、屈折率と分散率も低いという特性をもつ。

この特性を生かして、望遠レンズ(アポロマート)をはじめ、ズームレンズ、テレビカメラ、天体望遠鏡などの製品に使われる。

また古来より、製鉄などにおいて融剤（加えることにより熔融を促進する物質）として利用されている。

 

・地球内部で生成されるまでの地球科学

・産地や産状による地質地理学

・化学組成を持つ無機物としての理科学

・蛍光する原理を理解するための量子化学

・産業利用するための工学

 

たった一つの鉱物は、人間が生きていく上で欠かせない様々な要素を持っています。

さらに美しい見た目は芸術や工芸の分野にも様々な影響を与えています。

 

図鑑で見るだけではなく、見て、触って、実際に光らせたり燃やしたりして

「なにこれ！？」「面白い！」そう感じてもらえることが一番嬉しいです！

 

お子様だけでなく、大人も楽しめるのが鉱物の最大の魅力かもしれませんね。