知っているようで知らない水晶の話
2024/02/28
かつて水晶は「水精」とも書き、水のように清らかに澄み光るものを指しました。
古代ギリシャ人は、氷に囲まれた高山の中で水晶を発見したため、「氷が溶けない石に変わったものが水精である」としてギリシャ語の krustallos (氷の意)と呼んでいました。
それに対して、石英は「石の中で優れた(英)もの」であることや、「花の房(英)のようである石」から名付けられました。
この鉱物は水晶と呼ぶのか?石英と呼ぶのか?
実は、その定義は時代や場所によって曖昧になったままでした。
「土中に生るものを水精とし、石上にあるものを石英とする」
(地中に埋まっているのが水晶、掘り出されるものが石英)
「稜角削る如きものを石英とし、稜角のないものを水精とする」
(結晶形のあるものが石英で、不定形のものが水晶)
などなど…
江戸時代には今と反対に捉えられていた文献もあります。
さて、現在の鉱物学での定義では、Quartzの成分・結晶構造を持つ鉱物全般が「石英」で、そのうち透明度が高く自形結晶を持つものが「水晶」(Rock crystal)とされています。
つまり、「水晶」は肉眼で確認できる大きさで、六角柱状の結晶のもの
「石英」は特有の結晶面が発達しておらず、塊状に見えるものということです。
さらに、同じ二酸化ケイ素でも非晶質のものは「オパール」
珪砂(石英の粉末)などを混ぜて1,700度の高温で焼くと「ガラス」になります。
世間では「練り水晶」というものも出回っていますが、一度溶かした段階で水晶の構造は失われるため、こちらはガラスと同等のものです。
このように石英、水晶は昔から人間の生活に深く関わっていたのですね。
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