原石そのまま、パイライトピアス

かつては黄金と間違えられた石

 

パイライトは硫黄と鉄で構成された硫化鉱物の一種です。

かつては金と間違えられたことから、「愚者の黄金」「猫の金」とも呼ばれる時代もありました。

 

ラテン語のpyrites(火打ち石)が語源になっており、ハンマー等で強く叩くと火花が飛び散る事から、古代では火打石としても用いられました。

 

結晶は人工的に作られたかと思えるほどに整っており、キュービックと呼ばれる六面体で産出します。

高温高圧下だと八面体になるものもあり、美しい立体造形に自然の脅威を感じずにはいられません。

 

 

自然の生み出した形をそのまま纏う

 

今回は母岩付きのパイライトをまるごとご購入いただき、そのままの形でピアスにお仕立いたしました。

関東のとある場所では１００万円近くで売られていたとのことで、当店でのお見積もりをご提示し、即決していただきました。

いくらオーダージュエリーとはいえ、パイライトでそんな価格にはなることは普通ないと思うのですが…まさか本物の金として販売されていないでしょうか、いささか心配です（汗）

 

今回は鏡を見ながら耳に当たる角度をご選択いただき、大寄さんピアスパーツを接合してもらいました。

右と左がちょっとずつ違うのも天然石ならではの個性。

おしゃれの中にも遊び心のある、自然を身にまとうデザインです。

 

Metal: K18

Gemstones: Pyrite

Designed by Mineral Muru

Made by Kiseki Choukoku Ohyori