ゾイサイトの多色性について

今月の誕生石でもある、タンザナイトの鉱物名「ゾイサイト」

 

今月のガチャガチャでお客様が当たった一石が

素晴らしい多色性を見せてくれたので撮影してみました！

 

二色鏡を用いると、くっきりグリーンとパープルに分かれます。

個体差はあれど、ここまで美しいと思わずため息が漏れますね。

 

ゾイサイトの多色性（Pleochroism）

多色性は、鉱石が異なる方向から観察されると異なる色に見える性質を指します。

ゾイサイトは通常、三色性（trichroism）を示し、黄色、青色、灰色などの三つの異なる色相を示すことがあります。

これは、鉱物中の結晶の方向によって光が異なる吸収パターンを示すためです。

 

 

複屈折の色相の変化

複屈折により、ゾイサイトの結晶を透過する光は二つの異なる方向からのものであるため、それぞれの光が異なる波長を持っています。

このため、異なる波長の光が干渉し合い、観察者にとっては多彩な色相が現れることがあります。

ゾイサイトの多色性と複屈折は、その美しい結晶構造と特異な光学的性質により、宝石や鉱物愛好者にとって興味深い特徴となっています。

 

ちなみに、ゾイサイトの中でも

青～青紫色、バナジウムによる発色、透明度が高い>タンザナイト
ピンクや赤色、マンガンによる発色、不透明>チューライト
緑色、クロムによる発色、不透明>アニョライト

とお名前が変わります！

 

奥深い鉱物の世界、まだまだ知らないことがたくさんですね。