10月の誕生石、虹色の輝きを放つ「オパール」
2022/09/29
10月の誕生石
英名:Opal/オパール
和名:蛋白石
宝石言葉:希望、幸運、純潔
色
地色はホワイト、ブラック、クリスタル、オレンジなど。
遊色効果の有無により多彩なカラーバリエーションがあります。
由来
オパールの語源は、サンスクリット語で「宝石」を意味するUpalaや、古代ローマの「貴重な石」の代名詞であったOpalusに由来するといわれています。
和名ではたまごの白身に似ていることから、「蛋白石」と呼ばれています。
歴史
マグマが噴出した後の火成岩や堆積岩のすき間に、ケイ酸分を含んだ熱水が流れ込むことで作られます。
温泉の沈殿物や、貝や樹木の化石に染み込んで置換されるなど様々な環境下でできるため、恐竜の化石がオパール化して発掘されることもあります。
宝石の中では唯一水分を含み、潜晶質(明確な結晶構造が見られない)のため、厳密には準鉱物になるのですが、国際鉱物学連合ではオパールを正式な鉱物と定めています。
お手入れ
基本的には、使用後に綺麗な柔らかい布やセーム革で拭いてあげましょう。
オーストラリア産のブラックオパールやボルダーオパールの場合、水洗いでもオパール自体にダメージを与えることはありません。
ホワイトオパールの場合は、ブラックオパールなどより水をたくさん含んでいますので、直射日光や乾燥しやすい場所は避けましょう。
特にエチオピア産オパールは火山性で水分含有率が多くなり、水に含まれる塩素などよって本来の色が変わってしまう可能性もあるため、水道水で洗わない方が賢明です。また衝撃に弱く、高周波洗浄機で洗うと割れてしまうため使用はNGです。
種類
・生成される環境による違い
砂岩中にできるサンドストーンオパール(主産地オーストラリア)と、火山の溶岩の中にできるマウンテンオパール(主産地メキシコ)の二つに大別されます。
火山性オパールは水分保水量が高いため、ある程度の湿度が必要です。
・遊色効果による違い
虹色に輝く遊色効果を持つ「プレシャス・オパール」と、不透明で遊色効果を持たない「コモン・オパール」に分けられます。
遊色を効果を持つものは珍しく、その中から地色や産地によってもさらに分類されます。
【プレシャス・オパール】
ホワイトオパール
やさしい風合いの白いオパール。産出量が非常に多く、日本への輸入量も多いため、プレシャス・オパールの中でもっともポピュラーです。
レッド、オレンジ、グリーン、イエロー、ブルー、バイオレット、パープルなどまさに虹色が見られます。
中でもレッドの斑点を見せるものが最も高く評価され、次にオレンジ、グリーン、ブルーを見せるものが高く評価されるといわれています
ブラックオパール
地色が黒かそれに近い暗い色をしているもの。
オーストラリアのライトニングリッジでしか産出されないためオパールの中で最も希少価値があります。
地色が濃いほど遊色が映え、様々な色合いの斑が満遍なく鮮やかに入ったものが良いとされています。
ウォーターオパール
無色透明~淡い青色の地色がゼリーのようなオパール。
水滴の中にまるごと虹を閉じ込めたような美しさです。
ファイヤーオパール
赤やオレンジなど暖色系の地色のオパール。燃え盛る炎のような色をしており、情熱の国メキシコが最大の生産地として知られています。
ボルダーオパール
原石を磨く一般的な宝石と異なり、岩石の間に入り込んだ状態で採掘されるオパール。クリムトや抽象絵画を想起させる姿から「ピクチャーオパール」と呼ばれることも。他のオパールと違い、その模様を取り出すために母岩ごと切り出されます。
アイアンウッドオパール
ボルダーオパールの中でも、褐鉄鉱の隙間に形成されたオパールがアイアンオパール。さらにそこに樹木の化石が含まれている場合はアイアンウッドオパールと呼ばれます。
カンテラオパール
メキシコ産の母岩(流紋岩という火山岩の一種)付きオパールのこと。不透明な母岩から覗く、クリアなオパールの織りなす層がなんとも魅力的です。
ハイドロフェーンオパール
保水力が高く、水に浸けると周りの水を吸って色が変わることから「カメレオンオパール」「マジックオパール」などの名称で流通します。
こうした吸水による色変わりは、インドネシアやアメリカ、そしてアフリカ産オパールの一部に見られる性質です。
水に含まれる塩素などよって本来の色が変わってしまったり、乾燥に弱い場合も多く、定期的に水分を補ってやらないと割れてしまうこともあるため注意が必要です。
ペトリファイドウッドオパール
太鼓の樹木の化石、珪化木にオパールが染み込み一部が置換したもの。
木の枝の風合いが残ったままオパール化した幻想的な化石です。
【コモン・オパール】
ハイアライト(玉滴石)
岩石の表面に球状に付着して産出するものです。紫外線を照射すると鮮やかな蛍光を発するものが有名です。
グリーンオパール
地色が緑色で、キャッツアイ効果に似た光の筋が見られるものは「ドラゴンアイ」と呼ばれています。
実はオパールではない「ピンクオパール」
正式な鉱物名は「パリゴルスカイト」といいます。
成分が似ているためピンク色のオパールだと思われていましたが、1977年に違う鉱物だったということが発表されました。しかし、宝石名としてはこれまで通りピンクオパールと呼ばれています。
紫外線蛍光
オパールの中には蛍光性を示すものも多く、青紫〜白、オレンジなど、含まれている不純物によって様々な模様を映し出してくれます。
当店でも様々な種類のオパールを取り揃えております。
オパールについて気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
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